Python
2021.09.21
今注目のPython資格検定とは? 難易度やメリット、勉強方法などをわかりやすく解説
2022.06.02

1.Pythonとはなにか


Python(「パイソン」と読みます)はプログラミング言語の一つです。汎用言語と呼ばれる部類に入り、基本的にはなんでもPythonで作れます。何かに特化した言語ではありません。最近Pythonは人気を集めています。開発会社、エンジニア、研究者、学生など、幅広い層から関心を寄せられています。

例えば、技術情報サイトQiitaが発表したエンジニア白書2020では、「エンジニアがよく使う言語」として、JavaScript、HTMLに次いでPythonが3位となっています。JavaScriptは主にフロントエンド(Webサイトを閲覧しているときに動く部分)の言語で、HTMLは言語というよりはWebページの規格みたいなものですから、汎用言語としてはPythonが1位なわけです。

また、同白書の「これから習得したい言語」という項目では、Goに続いてPythonが2位となっています。エンジニアの学習熱は別の調査結果でも裏付けられていて、マイナビが実施した「2021年ITエンジニアが学びたいプログラミング言語」ではPythonがJavaをおさえて1位なっています。

なぜPythonは人気があるのでしょうか?

Pythonは記述方法が実にシンプルにできています。「シンプル」がPythonの思想です。だからプログラミング初心者にも扱いやすいです。その上、機械学習、深層学習といったAI技術ととても相性が良いです。

現在では、AI技術の開発言語はほぼPythonです。これは、Pythonがデータ処理をとても得意としていることと関係があります。AIはデータ分析の塊ですから、Pythonで開発すると効率がよいのです。だからPythonは今人気があるのですね。

2021年 ITエンジニアが学びたいプログラミング言語、第1位はPython|マイナビ
https://news.mynavi.jp/article/20210205-1697145/

2.Pythonの資格認定試験


Pythonの資格認定試験としては「一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会」が運営する「Python3 エンジニア認定基礎試験」と「Python3 エンジニア認定データ分析試験」があります。

①Python3 エンジニア認定基礎試験

(1)概要

「Python3 エンジニア認定基礎試験」は、技術書を出版しているオライリージャパン社の「Pythonチュートリアル 第3版」を出題範囲として、全国のテストセンターで実施されています。試験では、Pythonの基本的な使い方や仕組み、文法の基礎などに関する知識が問われます。問題数は40問、試験時間は60分となっています。

(2)受験料

1万円(税別)、学割の場合5,000円(税別)

(3)日程、形式、会場、合否

「Python3 エンジニア認定基礎試験」はオデッセイコミュニケーションズが認定しているパソコンスクールや専門学校といった試験会場にて通年で受験ができます。

試験はパソコン上で出題される問題に答える「CBT(Computer Based Testing)」という形式です。だいたいのIT関係の資格試験はこの形式です。なので、独特の回答方法に慣れておく必要があります。

オデッセイコミュニケーションズのWebサイトから試験会場をエリア別に検索できます。パソコンがリアルタイムで採点するので、その場で合否が出ます。気をもむ必要がないですね。合格証は、4~6週間後に手元に郵送されてきます。

Pythonエンジニア認定試験|オデッセイコミュニケーションズ
https://cbt.odyssey-com.co.jp/pythonic-exam.html

(4)難易度

「Python3 エンジニア認定基礎試験」の合格ラインは7割程度となっています。プログラミング経験者であれば比較的合格しやすい試験となっています。ただし、プログラミング初学者の場合は、公式テキストがやや難しい内容に感じる場合もあるはずです。テキストは易しい言葉では説明されていません。

なので、この試験を受験する際には、他のテキスト等を使って補足学習することをPythonエンジニア育成推進協会は進めています。合格率については、2018年時点で受験者数が3,727人、合格者が2,993人で合格率としては80.3%となっています。合格率は高いです。勉強すれば合格する試験だと言えるでしょう。

②Python3 エンジニア認定データ分析試験

(1)概要

「Python3 エンジニア認定データ分析試験」は、Pythonを使ったデータ分析について出題されます。データ分析は統計や機械学習などで使用します。

出題範囲は翔泳社が出版している「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」からとなっています。データ分析の開発環境である「Jupyter Notebook」の知識や、「NumPy」、「pandas」などのPythonのライブラリに関する知識も求められます。

(2)受験料

1万円(税別)、学割の場合5,000円(税別)

(3)日程、形式、会場、合否

「Python3 エンジニア認定データ分析試験」も基礎試験同様、オデッセイ認定会場にて通年で受験することができます。受講後の流れも同様で、その場で合否が判定され、合格証の郵送は4~6週間後です。

(4)難易度

「Python3 エンジニア認定基礎試験」が基礎知識を問う試験であるのに対して、「Python3 エンジニア認定データ分析試験」は応用的な試験という位置づけです。現役のエンジニアとして日頃からPythonを使っている人ならば、比較的容易に合格できるとされています。

Pythonエンジニアは多かれ少なかれ日ごろから業務でデータ分析をしているからです。しかし、プログラミング初学者にとっては難しい内容となっていますので、初学者は、まずは基礎試験を受験して実力を確かめてから受験したほうがいいでしょう。

なお、「Python3 エンジニア認定データ分析試験」は2020年に新しく創設された試験です。そのため、合格率はまだ出ていません。およそ75%前後とされています。

③補足・「Python3」とは

ここで、「Python3」という耳慣れない単語が出ましたので補足します。これは、「現行のPython」という意味です。Pythonには昔の2系と今の3系があって、お互いに互換性がありません

そこで、今のPythonというとき、Python3と表記することがあります。ただそれだけなので、あまり気にする必要はありません。現在採用されているのはほぼ3系です。初学者は3系を学びましょう。

3.Python資格認定試験の受験者は右肩上がりに増加している


Pythonエンジニア育成推進協会によると、「Python3エンジニア認定基礎試験」は2020年に累計1万人の受験者数に達しました。さらに2021年は単年で1万人を超える見込みとのことです。

受験者数が右肩上がりで、かつ急激に伸びています。このことからも、Pythonに対する企業やエンジニアの注目度がうかがえます。Pythonを学習すると、それだけエンジニアとして注目され、結果として仕事が舞い込むのです。

4.Python資格認定試験を取得するメリット


Pythonの資格試験を受験するメリットにはどのようなものがあるでしょうか?

①スキルアップにつながる

すでにPythonを使って開発を行っているエンジニアにとっては、改めて知識を整理することができます。Pythonの資格認定試験を受けることで、Pythonの知識を体系的に学ぶことができるからです。

業務では、いきなりプロジェクトにアサインされて必要に駆られてPythonを覚えたけれど、体系的には学んでいない、ということが往々としてあります。そんな風にしてPythonの開発を行っているエンジニアは、体系的にPythonを学ぶチャンスです。

プログラミング初学者にとっては、最初の習得言語にPythonを選ぶことは非常にメリットがあります。Pythonはシンプルな仕様で、プログラムも読みやすくなっています。Python基礎試験の勉強を通じて、プログラミングの基礎知識も習得が可能です。

②スキルを証明することで、転職や就職に有利になる

資格認定試験に合格することで、Pythonの基礎知識やデータ分析の知識を持っていることを証明できます。エンジニアを中途採用する場合、企業はIT業界での実務経験を問う場合が多くあります。

一方、折からのエンジニア不足で、未経験求人も少なくありません。あなたがIT業界未経験なら、資格を保有していることは基礎スキルと学習意欲の証明になります。企業によっては入社後に検定試験の受験を推奨、または必須にしている場合もあるほどです。それだけ公に認められた資格試験でもあるのです。

③年収アップにつながる場合もある

まず、資格試験一般に言えることですが、必ずしも資格取得が年収アップにつながるわけではありません。しかし、資格認定試験に合格し、Pythonエンジニアとしてのキャリアをスタートすることで、将来的に年収がアップする可能性があるということもまた言えます

Pythonは、機械学習などのAI技術と相性のよい言語であること、汎用言語で様々な場面に対応ができること、シンプルな仕様ゆえに開発スピードが速く、短い期間でのリリースが標準となっているIT業界の今に適していることから、これからますますニーズが高まると予測されています。

例えばWeb開発は、盛んになることはあれど廃れることはありません。いま、Web開発の現場でもPythonを採用する動きが広がっています。なので、Pythonエンジニアの需要は増えていくと断言できます。ITエンジニアの年収は高い傾向にあります。

更に、Pythonが最も得意とするAI開発のエンジニアの年収は、ITエンジニアの中でも突出して高いです。ITエンジニア全体として年収が高いのですが、その中でもAIエンジニアは飛び抜けています。月額100万円を超える報酬も珍しくありません。そのため、今のうちから知識を磨き、実績を積むことで、年収アップが期待できるのです。

5.Python資格認定試験を勉強する方法


Pythonの資格試験を勉強する方法について解説します。

①認定テキストで勉強する

Pythonエンジニア育成推進協会は各試験で認定テキストを用意しています。「Python3 エンジニア認定基礎試験」については「Pythonチュートリアル 第3版」、「Python3 エンジニア認定データ分析試験」については「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」が認定テキストなっています。

②その他の教材、参考書で勉強する

Pythonエンジニア育成推進協会は認定テキスト以外の参考書の使用も推奨しています。なぜなら、先述した通り、プログラミング初学者にとっては認定テキストの読解が難しい場合もあるからです。

オライリーや翔泳社は、プロのエンジニア向けの技術書を出版している出版社です。ターゲットは現役のエンジニアです。認定テキストが難しいと感じたら、よりわかりやすく解説している書籍を参考書として使うことをおすすめします。

Pythonエンジニア育成推進協会の動画では「スラスラわかるPython( 翔泳社)」や「プログラミング入門 まんが版こんにちはPython(日経BP)」等が例としてあげられています。これら以外にも、街の本屋に行けばPythonの入門書は平積みになって売っています。それだけPythonの学習熱は高いということです。その中から、自分に合ったものを選ぶのもお勧めです。

③認定スクールやe-ラーニングで勉強する

しかしながら、最も効果的に学習できるのは、認定スクールです。確かに認定テキストや参考書等を使い、独学で学習するだけでも資格試験に合格できる可能性は高いです。

しかし独学だと挫折の割合が高くなると、一般的に言われています。だから学習環境は整えるべきです。また、一歩進んでPythonエンジニアとしてのキャリアを積むことを考えると、認定スクール等で実践的なプログラミングの知識を学習したほうが有利です。

開発業務に必要な知識はPythonの知識だけではありません。プログラミングに関する知識だけでも、様々な周辺知識が必要になってきます。そのとき、最初から知識を保有しているか否かで、大きくスタートが違ってきます。Python資格認定試験の学習だけでは補えない開発業務に関する知識もスクールでは身につけることができます。

そういったことから、認定スクールでの学習をお勧めするのです。なかでも、e-ラーニングのコースは自分のペースに合わせて、いつでも好きなときに学習がスタートできます

参考:一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
https://www.pythonic-exam.com/

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