Gradleとは何者?インストール方法〜使い方までわかりやすく解説
- 1.Javaについてまずはおさらい
- 2.Javaではどんなアプリを開発できるの?
- 3.Javaでアプリを開発する前に学ぶべきこと
- 4.Javaでアプリを開発する手順
- 5.初心者ならこんなアプリを開発するのがおすすめ!
- 6.Javaのアプリ開発の学習方法
プログラミング言語を学んだら、次のステップとして考えられるのが「アプリ開発」です。
書籍やWebサイトのサンプルではない、自分だけのオリジナルアプリを作りたいと思う方も多いでしょう。
Javaを使ったらどんなアプリが作れるのか?どうやったら作れるのか?といった疑問にお答えします。
1.Javaについてまずはおさらい
まずは、Javaというプログラミング言語についておさらいしておきましょう。
①Javaとは?
Javaは、世界でも高いシェアを誇るプログラミング言語です。
Javaの大きな特徴は、「プラットフォームに依存しないアプリ開発」が可能であるという点です。コンパイルしたアプリは、Windows、Mac、LinuxといったさまざまなOSで動作します。
また、PCだけでなくフィーチャーフォンやスマートフォン、IoT機器でも動作することも特徴です。
Javaについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
②Javaでできること
Javaは、前述の通りさまざまなOS・プラットフォームで動作可能なプログラミング言語です。よって、さまざまなシステムで利用されています。
日本国内では主に以下のような現場でJavaが使われています。
Web系システム
ブラウザを用いて操作するWebアプリケーションはJavaの最も得意とする分野です。
Javaは堅牢性の高い言語であり、セキュリティ面においても安心できる点が多いことから、安定稼働が求められる業務アプリケーションでの開発に採用されています。
金融系の基幹システム
金融系の基幹システムのほとんどが、COBOLのコードが汎用機で稼働しています。
汎用機の耐用年数をはじめとする関係から、近年ではシステムの刷新が進んでいます。
そんな中で、COBOLからの移行先として選ばれているのがJavaです。
開発の容易性や堅牢性、Webだけでなくバッチ処理も開発可能といった点から、クレジット・銀行・証券といったさまざまなシステム開発でJavaが利用されています。
2.Javaではどんなアプリを開発できるの?
実際に、Javaではどのようなアプリが開発できるのかを紹介します。
①コンソールアプリ
コンソールアプリは、コマンドプロンプトやターミナルから起動するアプリで、CUI(コマンドラインユーザーインターフェース)と呼ばれています。
コマンドラインへの文字出力や、ファイル操作を行うようなプログラムを作成できます。
②webアプリ
ブラウザからアクセスして利用するWebアプリケーションは、Javaの最も得意とする分野です。
JavaでWebアプリケーションを開発するための仕組みとして、「Javaサーブレット」が存在します。
このJavaサーブレットを作成し、サーバーに配置するだけで簡単にWebアプリケーションを開発できます。
③デスクトップアプリ
Javaでは、WindowsやMac、LinuxといったさまざまなOSで動作するデスクトップアプリを開発できます。
Javaはマルチプラットフォームに対応した言語であるため、OSごとに別のアプリを開発する必要がありません。
単一のコードでさまざまなOSで動作するアプリを開発できるため、開発コストを下げることが可能です。
④Androidアプリ
Googleが開発・リリースしているスマートフォン向けのOSであるAndroid。そのAndroid上で動くアプリケーションもJavaで開発できます。
2016年以降は、メインの開発言語がJavaからKotlinに移行されましたが、それでもJavaで開発を継続しているAndroidアプリは多く存在します。
⑤ゲームアプリ
数は少ないものの、Javaで本格的なゲーム開発も可能です。
Javaで開発されたゲームの中でも有名なのが「Minecraft」です。
さまざまなプラットフォームで動作するJavaであれば、Windows以外でも動作するゲーム開発もできます。
⑥組み込み系アプリ
Javaは、PCだけでなくテレビや冷蔵庫、電子レンジといった家電製品でも動作可能です。
近年ではインターネットに接続するスマート家電も多く登場していることから、機器制御の範囲を超えたプログラム開発の需要が増えることが予想されます。
3.Javaでアプリを開発する前に学ぶべきこと
ここでは、Javaでアプリ開発をする上で知っておくべきことを紹介します。
①Javaの基本文法
まず、アプリケーションを開発するにあたりJavaの基本文法をしっかり身につけておくことが前提になります。
もちろんある程度覚えておけば、あとは書籍を見ながら開発を進めることは可能です。
しかし、「覚えている」と「本を見ながら進める」では開発スピードが全然違います。
そのため、基本的な構文だけは最低限頭に叩き込んでおくと良いでしょう。
②開発環境の構築方法
いざ開発をしようとしても、環境が揃えられなければスタートすることすらできません。また、環境にはJavaだけでなく、IDEや動作環境も必要です。
たとえば、Webアプリであればサーバーが、AndroidアプリであればAndroidの実機またはエミュレータを用意する必要があります。
Javaだけでなく、開発からリリースまでに必要な環境を一通り揃える方法はあらかじめ確認しておきましょう。
③オブジェクト指向
「Javaが書ける」だけでは、“動作はするが効率が悪い“という、いわゆる「スパゲティコード」になることがあります。
オブジェクト指向を正しく理解し、きちんとした設計ができることを目標としましょう。
④フレームワーク
アプリを開発する場合、Javaの知識だけで開発を進めることは稀です。
ほとんどの場合、フレームワークを活用することになるため、開発するアプリに合わせたフレームワークの知識を備える必要があります。
Webやモバイル、IoTなど、開発によるアプリに応じて異なるフレームワークが採用されていますので、適切なフレームワークを利用できるようになりましょう。
特に、Webに関するフレームワークは種類が多く存在しますので、適切なフレームワークを選択することも大切です。
フレームワークの詳しい解説は以下の記事を参考にしてみてください。
⑤データベースとの連携
Webはもちろんのこと、Androidアプリでも内部的にはアプリ内のデータ保存にデータベースを利用します。
細かなチューニングやSQLの文法はフレームワークが吸収することが多いため、「データベースがどうやって動いているのか?」という基礎的な部分だけでも、最低限しっかりとおさえておきましょう。
⑥サーブレットやJSP
JavaでWebアプリを開発する場合には、サーブレットやJSPの知識は必須です。
Webフレームワークを使う場合であっても、機能的にはサーブレットを拡張しているため、基本的な動きや仕組みは理解しておきましょう。
4.Javaでアプリを開発する手順
Javaに限らず、アプリ開発には決まった手順が存在します。
ここでは、一般的なアプリ開発の手法を紹介していきますので、個人でアプリ開発をする際にはぜひ参考にしてみてください。
①開発環境の構築
はじめにアプリケーションを開発するための環境を構築します。
Javaのアプリ開発をする場合、最低限以下のものをインストールしましょう。
JDK
JDKは「Java Development Kit」の略で、Javaでアプリ開発をする際に必要な実行環境やコンパイラなどがセットになったものです。
JDKがないとJavaの実行すらできないため、必ずインストールしましょう。
IDE
メモ帳のようなテキストエディタを利用しても開発は可能ではありますが、非常に効率が悪いため、IDEを利用しましょう。
IDEは「Integrated Development Environment=統合開発環境」の略で、アプリ開発を効率よく進めるためのソフトウェアです。
IDEについての詳しい解説は以下の記事を参照してみてください。
②開発するアプリの設計
アプリを開発するにあたり、重要なのが「何を作るのか」です。
・どういったアプリなのか?
・どんなプラットフォームで動くのか?
・どんな画面が必要なのか?
・Webアプリであればデータベースや外部APIは?
といったことを考えていく必要があります。
このように、アプリの挙動や仕様を決めていくことを「設計」と呼びます。
アプリを作る際にはいきなりプログラムを作成せず、「設計」をしっかりとすることが大切です。設計がしっかりしていないプログラムほど、多くのバグを生み出すことになります。
事前に「どう動けばいいのか」をしっかりと考えた上でプログラミングを始めることが大切です。
③プログラミング
「何を作るか」を決めたら、そこからプログラミングをはじめます。
自分で作った設計をもとに、プログラムのソースコードを作成していきます。
④テスト
プログラムが出来上がったら、そのプログラムが正しく動くかをテストしましょう。
プログラムのテストにはいくつかの種類があり、観点に応じてテストを実施する必要があります。
実際の開発現場ではテストのフェーズが細分化されていますが、大きく以下のふたつに分類されます。
・ソースコードのクラスが単体で動くかを確認する「単体テスト」
・プログラム全体が正しく動作するかを確認する「総合テスト」
このふたつの観点でテストすることを覚えておけば、バグの少ないアプリ開発が可能となるでしょう。
⑤リリース
しっかりとテストを行ったら、アプリケーションをリリースします。
アプリケーションのリリース先は、開発した内容によって異なります。
Webアプリケーションであればホスティングサービスにデプロイしますし、AndroidアプリであればGoogle Paly Storeなどに公開します。
GitHubにソースコードだけ公開するという場合もあるでしょう。
多くの人に使ってもらうためにも、開発したアプリに応じた適切なリリース場所を選びましょう。
5.初心者がアプリ開発する際に気をつけること
初心者がアプリ開発をする場合、どんなアプリを作ると良いのでしょうか?アプリを開発する上で大切なことを解説します。
①使いたいものを作ろう
アプリ開発をする上で最も大事なのが「モチベーション」です。
そして、モチベーションを上げる簡単な方法は「誰かに使ってもらうこと」です。
実際に使ってもらえる便利ツールや、遊んで楽しいゲーム開発を目標に置くことで、最後まで作り続けられるでしょう。
Javaのゲーム開発に興味を持った方は、以下の記事を参照してみてください。
②いきなり大きなものを作らない
初心者が個人でアプリ開発する場合、いきなり大規模なアプリを作り始めてしまうと、完成が遠くなるため途中で挫折する可能性が高くなります。
まずは簡単なものから始めて、「達成感」を得ることから始めましょう。
目安としては、1〜2週間程度で完成する程度の規模をおすすめします。
達成感は次のアプリ開発へのモチベーションにもなりますし、結果的に技術力向上にも繋がります。
技術力がつくことで大規模アプリ開発も可能になるので、少しずつステップアップすることを心がけると良いでしょう。
6.Javaのアプリ開発の学習方法
最後に、Javaでアプリ開発をするための学習方法を紹介します。
①学習サイトを活用する
世の中には無料でJavaを学習できるサービスが存在しますので、お金をかけずに学習をスタートできます。
初心者にも優しいJavaの学習サイトをふたつ紹介します。
また、アプリケーション開発をする場合にはフレームワークやライブラリを使うことになります。
各フレームワークには公式チュートリアルが存在することが多いため、利用する際には公式サイトやGitHubをまずは参照してみましょう。
②書籍で学習する
Javaの場合、有用な書籍が多く出版されていますので、書籍を用いた学習もおすすめです。
順序よく学習できる書籍が多く、内容も初心者向けから上級者向けまで数多く存在します。
技術書を取り扱っている本屋であれば多くのJava書籍が陳列されているため、自分にあった一冊を探すと良いでしょう。
ここでは、Amazonでも購入できる初心者向けのJava書籍を紹介します。
③スクールやe-Learningサービスを利用する
「ITエンジニアとして活躍したい!」という気持ちが強いのであればプログラミングスクールへの入校も有用な手段です。
金額に見合った学習が可能であり、マンツーマンでJavaやアプリ開発のノウハウを身につけることが可能です。
しかしながら、多くのスクールは高額であるため、なかなか手が出しにくいのが現状ですよね。
その場合は、動画による授業形式で学習ができるe-Learningサービスを活用しましょう。
現役エンジニアに質問することはできないものの、スクールよりも安価で学習を進めることが可能です。